「正解探し」をやめたら楽になった——コーチングが導く私らしい育児

「正解探し」をやめたら楽になった——コーチングが導く私らしい育児

2026-01-05

── もみじさんインタビュー

あなたは、つい SNS や本を見ながら「これが正しい育児なのかな?」「もっと良いやり方があるはず」と、正解探しをしてしまうことはありませんか?

確かに、子どもを思えば思うほど「間違えたくない」と考えてしまうのは自然なこと。

でも、正解らしき情報は無限に溢れていて、どれが我が子に合うのか迷う一方で、気づけば自分の軸がどこにあるのか見えなくなる——そんな悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。

「正解は誰かが持っているものじゃなくて、ママと我が子の間に育っていくものだと思うんです」

そう語るのは、親子の幸せを叶えるコーチのもみじさん。
日々の育児の中で湧き上がる揺れる気持ちや葛藤に寄り添いながら、ママたちが“自分の声”を取り戻す手助けをしています。

今回は、育児にコーチングを取り入れる意味、そしてその実践の中で見えてきた“私らしい育児”のヒントをお届けします。

■3人の子育てと、ママたちの心に寄り添いたいという想い

もみじさんは、現在 6歳・3歳・1歳の三兄弟を育てながら、ママ向けのコーチング講座やコミュニティを運営しています。

もみじさん自身、育児・家事・仕事に追われる日々の中で、「ママたちは本当にたくさんの悩みを抱えている」と強く感じてきたといいます。

「でも、育児の正解ってどこかに落ちているわけじゃなくて、自分と我が子のあいだで一緒に見つけていくものだと思うんですよね」

SNSや育児本に溢れる「正解らしき情報」。
それらに翻弄されるママたちが少なくない中で、もみじさんが大切にしているのは、テクニックよりも “ママ自身の心”。

「子どもへの声かけよりも、ママが自分の内側を見つめて整えていけるような場をつくりたいんです」

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■正解探しは、いつの間にか身についた“クセ”

では、なぜ私たちは正解ばかり求めてしまうのでしょうか。
もみじさんは、まず私たちの育ってきた環境を指摘します。

「私たち世代は、義務教育の頃からずっと“正解がひとつ”っていう世界で育ってきました。
1+1=2 の世界で。だから、親になっても“どこかに正解があるはず”って考えてしまうのは当然だと思うんです」

誰かが正解を教えてくれれば、考えなくてもよく、責任も背負わなくて済む——それは確かに楽な側面があります。

しかし、育児ではその考え方がかえってママを苦しめてしまうことがあるといいます。

その理由のひとつが、エビデンスは「全員に当てはまる正解」ではないということ。

例えば、100人中80人に有効だった方法があったとしても、残りの20人に我が子が当てはまる可能性はいつでもあります。

つまり、ひとつの情報を絶対視してしまうほど、自分の育児が苦しくなることもあるのです。

さらに、育児にまつわる“常識”は時代によって大きく変わります。情報は固定ではなく、つねにアップデートされ、流動的です。
そんな揺れ動く情報に振り回され続けると、ママ自身の軸が育たなくなってしまうと、もみじさんは続けます。

「情報は流動的なんですよね。なのにそこに縛られると、ママ自身の軸が育たなくなる」

■自己理解の力——“自分が分かると、子どもも分かる”

正解探しを手放すうえで、もみじさんが大切にしているのが 自己理解。

「まずはママ自身が“自分ってどんな人なんだろう?”って知ることなんです。
何が好きで、何が嫌いで、どんなことに心が動くのか。それを知ることが徹底的に大事」

まず自分を理解できるようになると、子どもへの理解も同じように自然と育っていくのだと、もみじさんは話します。

「自分が自分を理解できるようになると、不思議と子どものことも同じように理解できるようになるんです」

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■「育児にこそコーチングを」——強い確信

コーチングと聞くと「ビジネス用のスキル」という印象を持つ人も少なくありません。
しかし、もみじさんの考え方はそのイメージとは大きく異なります。

「私は育児にこそコーチングを取り入れたらいいと思ってるんです」

育児の中でママが感じる揺れ動く感情や価値観は、実は自己理解を深めるための大きなヒントになります。

命がけで誰かと向き合うという経験は、普段気づかない価値観を浮かび上がらせたり、感情を強く動かしたりするもの。
そうした揺らぎこそが、自分を理解するための貴重な手がかりになるのだといいます。

そして、ママが日常の中でセルフコーチングを取り入れられるようになると、子どもにもその影響は自然と広がっていきます。

「子どもも、自分を理解したり、自分の夢を叶える力を持てるようになる。
これからの時代を生きていく子どもにとって、すごく大きな力になると思うんです」

コーチングは、単なるスキルではなく、親子それぞれが“自分らしく生きる力”を育てていくための大切な土台なのだと感じさせられました。

■コーチングの現場で見た“涙”と“癒し”

「ママたちが、自分の思いを話しながら涙を流すってすごく多いんです。
それって、今まで抑圧してきた気持ちがたくさんあるからなんですよね」

・小さい頃に言いたかったことを言えなかった
・ありのままを認めてもらえなかった
・誰にも分かってもらえなかった苦しさ

「そういう past(過去)が育児の中で出てきて、私に話すことで癒されていくんです。
“分かってもらえた”って」

その癒しがあるからこそ、ママ自身が満たされ、子どもにも“無条件の愛”を渡せるようになっていくのだと教えてくれました。

■がんばりすぎているママへ届けたい言葉

がんばり続けているママたちに、もみじさんがまず伝えたいのは「完璧を目指さなくていい」ということです。

育児は思い通りにならないことの連続で、その中で正しさばかり追い求めると、どうしても苦しくなってしまいます。
だからこそ、もみじさんはこう続けます。

「正解を探すんじゃなくて、正解を“一緒に育てていく”というプロセスを楽しんでほしい」

正解はどこかに落ちているものではなく、ママと子どもが向き合う日々の中で少しずつ育っていくもの。

その視点を持つだけで、肩の力がふっと抜け、育児が自分らしいペースに戻っていくのだと感じさせられます。

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■正解探しを手放すための“最初の1歩”

もみじさんが大切にしているステップは、“自己受容”という習慣です。

「育児は嬉しいことも多いですが、怒りや悲しさなどネガティブな感情もたくさん出てきますよね。
大事なのは、それらを否定せず “今イライラしてるんだな” と感じ切ることなんです」

感情を丁寧に扱うことで、「自分はどう生きたい?」「どんな育児をしたい?」という軸が見え始めます。

ネガティブな感情は悪いものではなく、自分を知るヒント。押し込めずにそのまま受け止めることが大切です。
では、今日からできる小さな一歩とは?

「“やらなきゃ” ではなく、“私はどう感じる?” と自分に問うこと」

例えば「絵本10冊読みましょう」という情報も、喜びから読めるならOK。
でも義務感になるとお互い苦しくなります。
自分の“心地よさ”に沿って、日々の関わりを選んでいけるといいですね。

■さいごに

育児は、思いどおりにいかないことや、答えの見えない場面がたくさんあります。
そんな中で、「もっとちゃんとしなくちゃ」と自分を責めてしまう日や、不安でいろいろな情報を見て正解を探してしまう日もあるかもしれません。

でも正解はどこかに落ちているものではなく、あなたとお子さんが歩いてきた時間の中に、すでに小さな芽のように息づいているのかもしれません。

うまくいかない日があっても、迷う日があっても、それは親子が一緒に成長している証。
今日あなたがふと感じた気持ちは、これからの育児を温かく支えてくれる大切な手がかりになります。

では、今この瞬間——
あなたの心がそっと語りかけている“自分の声”に、耳を澄ませてみませんか?

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もみじさん

これまで塾講師・コーチング・セミナー講師として 1000人以上の親子をサポート。
ママの気持ちに寄り添い、正解探しから離れて「自分と子どもに合った育児の軸」を育てることを大切にしている。
3人の男の子の母であり日々の育児のリアルと、コーチングの学びから生まれる気づきをInstagramで発信している。
現在、育児講座「Ray」やコーチングコミュニティ「Coco」などの講座も主宰。

もみじさんの詳しい情報はこちらから

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