「お金の不安を手放す」ママができる3つの家計見直しステップ

「お金の不安を手放す」ママができる3つの家計見直しステップ

2025-08-18

—— おしずさんインタビュー

あなたは、ついつい“教育費やなんとなくの不安”から、外食や旅行、子どもの習い事まで我慢させていませんか?

「貯めること」は安心につながる一方で、心からの笑顔や家族の思い出が後回しになりがちです。
結果として「節約しているのに赤字」「何から見直せばいいか分からない」といったモヤモヤに悩む方は少なくありません。

でも実は3つのステップで整えるだけで、貯めながら使う余裕が生まれ、お金の不安はぐっと小さくできます。

今回は“保険を一切売らない家計改善専門FP”として活動するおしずさんに、未来のために今を諦めない家計のつくり方を伺いました。

■「保険は売らない」FPとして伝えたいこと

「私は一般的なFPとは違って、保険を一切売らない家計改善専門のFPです。
資産を増やすことにフォーカスして、GFPの認定講師としても活動しています」

※GFPは、保険などの金融商品を一切販売しない中立的な立場で、家計改善と資産形成を支えるファイナンシャルプランナー(FP)を育成・支援するスクールです。
ライフプランの作成・提案に加え、教育費や老後資金などをテーマにしたマネーセミナーを提供する独立FPを数多く輩出しています。

「今という時間は二度と戻ってこないので、幸せの先送りを絶対しないでほしいと強く思ってます」

“幸せを先送りにしない”という視点で、それぞれのご家庭を思う姿勢が印象的でした。

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■貯められたのに、楽しめなかった——原体験

実はおしずさんご自身も、かつては世帯年収400万円の赤字家計だったそう。
節約でお金は貯まった一方、旅行中も我慢が続き、子どもに我慢させてしまう罪悪感が残ってしまったと振り返ります。

「貯めなきゃにフォーカスしすぎて、お金を使えなくなっていました。
何のために貯めているのか…と気づいたんです」

そこから独学で勉強しFP2級の資格も取り、“一生の思い出を増やす家計”へとママたちを導き、発信も続けています。

■ママたちの“お金の悩み”の正体

ご相談では、大学費、習い事や塾代など大事なテーマが重なって、優先順位がつけづらくなることが多いそう。
口座やカードが増えて把握が難しく、家計簿をつけても手応えが薄い…そんな声もよく耳にするそうです。

「大学費を払ってあげたいけど、どう貯めたらいいか分からない。
保険やカード、口座も散らかっていて、何から手をつければいいか分からないという方が多いんです」

不安の根っこは“見通しの持ちづらさ”。視界がクリアになるだけで、優先順位がつけやすく気持ちもラクになります。

■STEP1:家計全体を把握する

最初は、細かな節約よりも現在地の把握から始めてみると安心です。
家計簿アプリに口座やカード、電子マネーをつないで、総資産・収入・固定費/変動費を一つの画面で見渡せるようにしていきます。

「まずは自分の現在位置を知る。
家計簿アプリを使えば簡単で、全部ひも付けするとそこでパッと見た時に衝撃を受ける方も多いんです」

見えるようになるだけで、無駄や重複が自然に浮かび上がり、次の一歩が見えてきます。

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■STEP2:固定費を徹底的に削る

次は固定費の見直しです。ここが整うと翌月以降も効果が続きやすく、心にも余白が生まれやすくなります。
保険は必要最小限を起点に、通信やサブスクも暮らしに合う形へすっきりさせていくのがポイントです。

「まずは固定費。保険とスマホ代などの大きなところを徹底的に見直します」

“知らなかっただけ”の損を外せると、家計に静かなゆとりが戻ってきます。

■STEP3:目標を決める

最後は、叶えたい理想の未来から決めて目標設定します。
そのために”いつ・いくら”必要かを逆算し、貯金なのか投資なのか手段を導きます。

「目標を決めて、ためる・使う・守るの行動をそこから決めます。
いついくら使うからた貯める、いついくら必要だから投資する」

しっかり先が見える設計をしてあげると、不安なくお金を使っていいよと自分に許可することができるとおしずさんは語ってくれました。

■しんどさ卒業——ラクに続く家計術

「節約しなくていいです。投資の勉強もしなくていい。
ためる仕組みさえ作ったら、放置して普通に暮らせばいい」

整ってくるほど“叶えたいこと”がくっきりしてきて、収入を少し増やす選択も、無理なく前向きに考えやすくなります。

実際の受講生さんの声でも、「不安なくお金が使えるようになるのはもちろん、一度きりの人生で後悔したくない・諦めたくないと強く思えるようになり、収入を増やすことや起業への挑戦も視野に入るようになった」といったマインドの変化が自然に起きています。

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■見落としがちな落とし穴

「節約=食費と手っ取り早いところからやろうとしますが、まずは保険などの見直しをするのがおすすめです。
古すぎる保険や保証内容が重複している保険もあるんです」

まずは固定費に目を向けるほうが、負担感が少なく効果的かもしれません。
古い・重複した保険のままになっている場合は、この機会に見直しておくと安心です。

■忙しいママの最初の一歩——家計簿で“いま”を見える化

「ぼやっと節約しなきゃって思っても、何が無駄か分かっていない」

忙しくても、最初は“現状の見える化”だけで大丈夫。
家計簿アプリに口座やカードをつなげば、総資産・収入・固定費が一目でわかり、数字が並ぶだけで見直す順番が自然と見えてきます。
知ることが、無理なく踏み出すいちばんの一歩になります。

■さいごに

お金の不安の多くは、「見えない」から生まれます。
家計を見える化し、固定費を整え、目標から設計する。この3ステップで、“貯めながら使う”が両立し、家族の笑顔と将来の安心が同時に手に入ります。

大切なのは、幸せの先送りをしないこと。
旅行で感じるワクワク、子どもの「できた!」の瞬間、家族で囲む食卓のあたたかさ——そのすべてが、人生の“今”にしかありません。

今日、できる最初の一歩を。アプリを開いて、家計をつなぐ。その小さな行動が、あなたの未来と“今”を同時に豊かにしてくれますよ。

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おしず さん

“保険を一切売らない”家計改善専門FP。GFP認定講師。無駄な固定費の見直しで今使えるお金を最大化。
「使う・増やす・守る」をベースに資産3000万円の家計を仕組み化するマンツーマンサポート。

Instagram:@oshizu_money

※一般的な情報です。投資や保険の選択はご家庭の状況により最適が変わります。ご不安があれば、中立的な専門家へご相談ください。

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